2009年06月14日(日) 21:55
![]() | 理由 宮部 みゆき ちびちび的プチ評: ![]()
小さな話をこんだけの大部にする力業がすごい。 朝日新聞社 1998-05 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
東京・荒川区の超高層マンションで起きた殺人事件。
この事件をめぐって、
事件に関係する人、巻き込まれた人、その周囲にいた人などなど、
一つの事件にいかに多くの人が係わっているのかが、
ルポ形式で綴られています。
マンションで殺されていたのは、
管理名簿にあった家族ではなく、全くの別家族。
では、この人たちは誰なのか。
そして、元いたはずの家族はどこにいったのか。
競売でこの部屋を手に入れ、
事件とともに姿を消した男は真犯人なのか。
ナゾといえば、これくらい。
殺された人たちそれぞれの過去とその家族。
夜逃げした家族とその姉。
犯人と疑われ、
メディアでさんざんに書きたてられた男と
その家族。
男が逃げ込んだ先の家族。
そして、真犯人とその家族。
親子、兄弟それぞれの形があり、
お互いを思い合い、憎み合い、
衝突しながらもまた肩を寄せ合って助け合う。
ミステリーというよりも、
家族の物語といった感じです。
一つの事件が起きたときのメディアの過剰な報道合戦や
それによる報道被害、
犯人視報道なんかについても触れられてはいますが、
とにかく長い。
時間のあるときに、どうぞ。




