人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
山本一力『銭売り賽蔵』
2009年06月17日(水) 22:01
銭売り賽蔵銭売り賽蔵
山本 一力

 ちびちび的プチ評
  江戸における官vs.民対決がおもしろい。

集英社 2005-02

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舞台は庶民の街・深川です。
ここで銭を売って暮らす賽蔵が主人公。
深川の民間人が経営する銭座と、
お上の後押しを受けた亀戸銭座との対決を主軸に、
恋と人情を描いた物語。

時代小説を読んでいるとこんがらがってくるのが、
「両」で数えられる金と
「小粒」などと呼ばれる銀、
そして庶民の貨幣である銭との両替のややこしさです。
今回はそれを逆手にとって、
金融ビジネスとしてのおもしろさもある。
やっぱ、ややこしいけどね。

「困ったときはお互いさま」で支えあう人情の世界と、
まるで現代の霞ヶ関の人たちを思わせるような亀戸銭座との対比が
笑わせてくれます。

最近の一力さん本では、
一番読ませてくれる小説でした。
が。
最終章はな〜。
フェミの視点で読むと、ちっと怖いですよ。
作者だからなんでも出来ちゃうのは分かるけど・・・。
女の生きがいを燃やしてまとめるのか!?
と突っ込みたくなりました。

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