人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
米原万理『旅行者の朝食』
2009年06月20日(土) 22:07
旅行者の朝食旅行者の朝食
米原 万里

 ちびちび的プチ評
  「食べるために生きる」のモットーそのままに。

文藝春秋 2002-04
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大食漢で食道楽だったという故・米原万理さんの
食べ物を巡るエッセイです。

タイトルにある、「旅行者の朝食」とは、
ロシアの小咄によく登場する言葉なのだそうで。
でも、それの何がおかしいのか分からない。
なので説明のしようもなく、
通訳としての面目丸つぶれとなる。

様々な文献にあたるが見当たらない。
ロシア人に聞いても「フフフッ」と笑ってすまされる。
ようやくのこと判明してみれば、
これは缶詰の名前だったとか。
しかし、食糧難の時代にも
山積みで売れ残っていたというくらいの味だった・・・。

食をめぐって見えてくるのは、
やはり様々な国の文化的相違ですね。
50カ国以上の児童がいたという
プラハの学生時代の話も面白いです。
このとき食べさせてもらったお菓子の味が忘れられず、
ずっと追い求める執着心もすごい!

食い気と色気、
昔話における食べ物についてなどなど、
米原さんらしい切り口のエッセイが楽しめます。
自分の身体は、今日食べたものから出来ている。
だからこそ、おいしいものを楽しく食べたい。
大いに共感する食いしん坊のちびちびでした。

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