人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
畠中恵『つくもがみ貸します』
2009年06月25日(木) 22:42
つくもがみ貸しますつくもがみ貸します
畠中 恵

 ちびちび的プチ評
  ほんわかかわいい恋愛物語です。

角川書店 2007-09

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血のつながらない姉弟として古道具屋・損料屋の出雲屋を営む
お紅と清次の物語です。

「つくもがみ」とは、
器物が100年の時を経てなる妖のこと。
出雲屋の商品の中には、
そのつくもがみとなった品々が含まれていて、
「人使いが荒い」だの
「ただの人間のくせに」だの
文句を言いながらも、貸されていってくれる。

姉弟は、「しゃばけ」シリーズの若だんなとは違って、
ただの「人」なので、
一応は妖たちの声が聞こえないフリをしており、
一方の妖たちも「人とは話なんかするもんか」と考えているので、
両者には微妙な距離感があります。
でも、そこを上手におだてたりすかしたり、
お互いに持ちつ持たれつのいい関係が描かれていて、
絶妙の「あったかさ」があります。

物語としては短編ミステリーですが、
お紅の思い人と清次の恋の行方がフリとなっていて、
最後まで楽しく世界を味わうことができます。
各章のタイトルが色の和名で、
扉にもその色が使われている装丁もステキですよ。

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