人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
夢枕獏『陰陽師』
2009年08月03日(月) 23:56
陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)

 ちびちび的プチ評
  会話とテンポが絶妙なまったり感です。

文藝春秋 1991-02
売り上げランキング : 23924

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


今頃なんですが、
ちびちびの中では「安倍晴明」ブーム真っ盛りです。
あまりのおもしろさに、
5冊くらいを一気読みしちゃいました。

平安の世は、雅な闇の時代と夢枕さんは書きます。
その言葉通り、
雨の夜、秋の庭、満月、上弦の月、ほとほと揺れる牛車・・・
静かで淡々とした自然描写の奥に、
ドロドロした鬼の姿が現れてきます。

人間の煩悩と嫉妬と執念がうんだ鬼。
でも晴明と源博雅との会話は、
飄々としていて読んでいてとても楽しい。
そう、この「雰囲気」に惹かれてるんだな〜。

和歌や宗教言葉が苦手な方でも大丈夫。
作者が現代風に訳してくれたり、
解説しながら話をすすめてくれます。
「陰陽師」というのでちびちびは、
もっと専門的な技術が語られるのかと思っていました。
ハリー・ポッターみたいに
「エクスペクト・パトローナム 守護霊よ、来い」
みたいな呪文とか、結界のはり方とか。
でもその辺りは、

「晴明がなにやら呪をとなえると・・・」

てな感じで終わってしまいます。
まぁ、そりゃそうかな。


 | HOME | 

Designed by GALPOP BLOG + GALPOP.NET