人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
夢枕獏『』
2009年08月04日(火) 21:31
陰陽師―飛天ノ巻 (文春文庫)陰陽師―飛天ノ巻 (文春文庫)

 ちびちび的プチ評
  名コンビのスタイルが固まってきました。

文藝春秋 1998-11
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「陰陽師」シリーズの第2巻です。
前作とは違って本書には、
真言や風水のお話もちらほら出てきます。
もう記憶の彼方に沈んでいるような和歌がでてきたり、
日本三大美人と呼ばれた一人が登場したり。
細部まで目に浮かぶような自然描写も美しいです。

このシリーズ、決まったパターンがあって。
ほろほろと晴明と博雅が酒を飲んでいて、
近頃都で話題になっている怪異や
あやかしに悩まされている某の相談を語る。
そして、
「ゆこう」
「ゆこう」
そういうことになった。
と、出かけていく。
やっかいごとが持ち込まれ、
名探偵が名助手の力を借りながら解決する。
まぁ、そういう短編集です。

で、二人の会話は
読んでいてとても楽しい。
博雅が庭を眺め、月を眺めしながら風流を語る。
それを晴明が「呪」の話にしてしまうものだから、
博雅は何がなんだか分からなくなってしまう。
せっかくさっきまでいい心持だったのに〜、
と、拗ねる博雅。
それを微笑ましくみる晴明。

闇だの鬼だのといった話の中で
博雅の愚直といえるほどの素直さが明るくて、
とても心安らぐ存在です。
今回は
晴明でも救いようのない哀しいお話もありますけどね。



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