人生万事塞翁が馬。 でも、なんだかこんがらがってしまうことが多い日々。
           
夢枕獏『陰陽師―付喪神ノ巻 』
2009年08月19日(水) 21:40
陰陽師―付喪神ノ巻 (文春文庫)陰陽師―付喪神ノ巻 (文春文庫)

 ちびちび的プチ評
  誰の心にも鬼はいるのですな。

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「安倍晴明」シリーズ第3巻です。
陰陽師は短編読みきりなので、
どの本から読み始めても充分楽しめます。
以前、晴明と博雅が遭遇した鬼の話もちらほらでてきますが、
その時々に夢枕さんが説明をしてくれるので
ちゃんと話についていけます。

ちびちびの印象に残ったのは
「鉄輪」というお話。
顔を赤く塗り、赤い衣を着て、
鉄輪を逆さにかぶり、蝋燭を縛り付けている。
ちびちびはこの姿、
丑の刻参りをするときにするものだと思っていたのですが、
それはどうやら勘違いだったようで。

ここには、とても哀しい女が登場します。
その姿を見て心を痛める博雅。
誰の心にも鬼はいて、
だからこそ、人は歌を詠み、笛を吹く。
博雅の吹く笛の音が聞こえてきそうな、
切ないお話です。

一方で、宮中の歌合せという催しも紹介されています。
いうなれば、昔の「紅白歌合戦」かな?
凝りに凝った意匠が、まぁお見事。
日本人は細かいところにこだわりをもつんだな〜
と実感しました。

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