2008年11月30日(日) 22:55
![]() | パンツの面目ふんどしの沽券 (ちくま文庫) 米原 万里 ちびちび的プチ評: ![]() ![]()
下着から見えてくる文化と歴史の奥深さにオドロキ! 筑摩書房 2008-04-09 売り上げランキング : 17922 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
古今東西の様々な資料と米原さんの体験をベースに、
下着の歴史やそれにともなう文化などなどを
とっても真面目に論じた一冊です。
「パンツを毎日はきかえましょう」
は、いつ頃から広まったことなのか?
なぜロシア人は排便のあと、紙が必要ないのか?
十字架にかかったイエス・キリストがはいているのは何か?
アダムとイブはイチジクの葉をどうやってとめていたのか?
米原さんの疑問を解き明かすべく紹介される参考文献も興味深いです。
シベリア抑留時代の暮しを綴った本や、
明治期に日本を訪れふんどし姿の相撲取りを見た西洋人の手記など、
それ自体もぜひ読んでみたくなるほど
生き生きとした達者な文章です。
そこに、米原さんのユーモアあふれる言葉が一緒になって、
驚きながらも笑える「下着にまつわるエトセトラ」を知ることができます。
米原さんの日本での小学校時代、
クラス一の人気者に起こった白タイツ事件には大笑いしました。
でも、ちびちび、読まなきゃよかった・・・
ともちょっと思いました。
なぜなら。
ちびちびの通う道場にはフランス人やロシア人がいっぱいいるんです!
彼らは排便のあと、お尻をふいているのだろうか。
その手を洗っているのだろうか。
どのくらいの頻度でお風呂に入っているのだろうか・・・。
そんなこと考え出したら、稽古ができな〜い!!!
で、改めて思います。
自分ではそんなに重症ではないと思っていたけれど。
やっぱり私も日本的な
「清潔至上主義」に侵されていたのかもしれない。
米原さんの本を読むと、
これまで気付かなかったことに目を向けられる。
それが、偏見であれなんであれ、
気付けたことは、よかったのかも。
自分の世界の小ささを思い知れる本です。
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